Pages

Thursday, May 19, 2011

香港初のアップルストア?

Hong Kong Causeway Bay Shop Rents Set to Rise on Hysan Mall
来年完成予定のハイサン・プレイスにアップルストアがテナント予定とのニュース。

アップル利用者の私には朗報です。もっとも既存のアップル認定業者はどうなるんだろう。

香港もセントラルが開発されつくし、コーズウェイベイ・エリアやワンチャイの再開発が進み始めそうです。

Saturday, January 1, 2011

新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

昨年の初夏の頃より、当地香港における気のおけない友人と共に意見を交わす際、常に話題になったのは、「質への逃避(Flight to Quality)」と「社会不安」ということでした。

グローバルな金融に対する国家権力のコントロールと規制の限界を露呈したリーマン・ショック以降、国家レベルでの政策手段しか持ち得ない先進国の各国政府は、世界経済というモンスターを制御することあたわざるままに、「成長」というハイを追い求め、「借金財政」という薬物を無闇に打ち続けるジャンキーと化してしまったかのようです。すでにギリシャとアイルランドがリハビリ施設送りになったことはみなさんご承知の通り。もちろん最大の中毒患者は日本です。(もっとも既に「ハイ」を味わうことなく、禁断症状ばかりの状態ですが。)

躍進する中国とて、世界経済という奔馬にふりまわされているのは同じこと。リアルなインフレ不安と、それに対する中央政府の矢継ぎ早、かつランダムな対策で市場が混乱しています。この傾向は来年以降も続いていくことでしょう。おかげさまでリスクマネーは不動産では上海、北京、海南島と逃げ回り、不動産の高騰に慌てた中央政府が引き締めに出たところ、ニンニク、トウガラシ、白菜と食品物をつづけざまに狙い撃ち。おかげで韓国ではキムチパニックが発生。さすがに食品は一般庶民の懐を直撃するので、政府も投機マネーの閉め出しにかかったところ、「上に政策あれば、下に対策あり」のお国柄。すぐさま照準を銅、金といった鉱物資源や、綿などに変えてきております。

来年はドルに対する為替不安や、ソヴリン債に対する信用不安、そして特にアメリカの地方政府債のデフォルト・リスク(そして日本の財政破綻)など、世界経済との接続不良をおこしている「いけていない政治権力」を起因とした不安材料が山積しており、中国の投機家よろしく「質への逃避」が世界規模でのお祭り騒ぎになるような気がしております。

また財政不安に呼応して、国家という旧態然の枠組みの下における既得権益としての社会保障にメスが入り始めたことにより、ヨーロッパ各国ではデモやストが多発し、「社会不安」が現実のものとして再浮上してきました。日本でもまだお行儀が良いものの「世代間格差」という合言葉がキナ臭いものを発しつつあります。

「社会不安」という点においては、中国は慢性的問題を抱えています。国家レベルの急成長にのりきれていない労働者階級や、万年就職難に喘ぐ若者世代を中心に不満が蓄積され、今夏の華南地方におけるスト騒動につながったことは尖閣以前の大きなニュースとなりました。

こうした現状の下、2011年はどのような年になるのでしょうか。

先日、目にした金融関係の業界誌には「Year of Valuation」という見出しが躍っていました。「価値評価の年」。

もちろんこの文脈では「資産価値」をさしているわけですが、私の目には多くの示唆に富むものとして映りました。

いったい今の世界において何が「価値」を形成するのか。世界的規模において、より実体経済に軸足をおいた「価値」の再評価が始まるのだとすれば、それは新たな時代の始まりを意味するものではないかという気がしております。

もちろんこれからの海路、かなりの荒れ模様となる気配ですが、私としましては「成功毎在苦窮日」のモットーを忘れずに、自らの「価値観」を常に見直し確認しつつ、荒波を乗り切っていきたいと思っております。

最後となりましたが旧年中にいただきましたご厚情に深く感謝いたしますと共に、本年も変わらぬご指導のほどをお願いし、新年の挨拶に代えさせていただきます。

Thursday, July 29, 2010

暑中お見舞い

 暑中お見舞い申し上げます。

日本では梅雨明けと共にほぼ全国で猛暑の夏となったようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

当地香港では、本格的な夏の到来とともに、鮮やかな青空に巨大な積乱雲が湧きのぼりジリジリと照りつける晴れ間と、熱帯性低気圧によるメチャクチャな大雨の波状攻撃をうけております。

このたび、弊社起業のきっかけとなり、ここ半年間にわたって組成のお手伝いをさせていただいておりました、中国西部開発特化型プライヴェート・エクイティー・ファンドが、6月30日をもってローンチされました。その他にも今夏中にローンチを予定しているファンド案件を3件準備中であり、おかげさまで多忙な創業1年目となっております。

今後も、ファンド組成や、広義の資産運用ストラクチャーに関するアドヴァイザリー業務を拡大するとともに、ファンド/資本と日本企業の資金需要の橋渡しをつとめる方向で事業拡大をめざしてまいりたいと思っております。

8月中は出張をかねて、久しぶりにロンドンを訪問すると共に、ポーランドのヴロツワフ(ブレスラウ)近郊で17世紀の司教館を修復しているイギリス人の旧友を訪問する予定です。9月の13日(月)の週に、日本への出張を予定しています。

また夏休み明けにひと荒れありそうな国際金融市場ですが、混乱の時こそブレない価値観と冷静な判断力が重要であることを再認識し、チャンスに挑戦していきたいと思っております。

末尾ながら、皆様の益々のご健勝とご発展を祈念しつつ、ご挨拶とさせていただきます。


香港にて
平成22年7月
矢澤 豊

Monday, May 3, 2010

海外資産の相続問題

私が香港で暮らして始めて早や7年目になりますが、毎月必ず一回といっていいほど頻繁に、次のようなご相談をいただきます。

「実は知り合いの方が亡くなられて...で、香港に銀行口座を持っておられるらしいのですが...未亡人の奥様に頼まれまして...どなたか手伝っていただける方いらっしゃらないかと...」

なかには、知り合いの、知り合い、そのまた知り合い...と、まるでミ○シィや○リーのような、ソーシャルネットワークサイトの「お友達申請」みたいにツテをたどってこられる方もおられます。こうした問題の切実さ、そして助けの手を差し伸べる人たちが少ないことを、ものがたっているのでしょう。

遺族の方にしてみれば、故人以外はだれも詳細を知らされていなかった海外資産であり、あってくれればあってくれるにこしたことはないけれど、言葉の壁もあるし、お葬式を済ませたばかりで、まだまだ諸事多忙な折にアテもツテもない香港くんだりまで出かけていって、あるやなしやの銀行口座と資産を探しに出かけるわけにはいかない...というのが偽らざる事情でしょう。

私としても、せっかく縁をたどってご相談にきていただいた方の為に、できることならお力添えして差し上げたいのですが、生前面識もなかった故人の方の代理に、ご本人が亡くなった後になりすますわけにはまいりません。また、遺書無くして亡くなられた方の遺産相続を、香港で執行する為には、死んだ方の居住国において遺産相続に関する詳細が決定するまで、留保されてしまいます。また、そのような日本での諸手続きに関する書式等を、英訳/公証しなければなりませんので、必然的に時間とコストがかかることとなります。

あるかなしやの遺産を目当てに、その遺産の大部分を取り崩すことになるお仕事を、終着地点が全く見えない時点で引き受けることになるわけです。どうみても関係者の皆さんに喜んでいただける「いいお仕事」にはなりえません。そこで不本意ながら敬して遠ざけさせていただいております。

もっとも最近では、ご本人の存命中に、資産継承の簡便化を図るサービスも提供されているようです(コチラをご参照ください)。

しかし、こうしたご相談を多くうけているうちに、問題の根本的な解決にはなりませんが、まずは解決への第一歩である手続きを、皆さん忘れられていることに気がつきました。

それは故人の口座の凍結です。

遺産相続の実務においては、まず最初に故人の資産の保全を図らなければなりません。あまり考えたくないことですが、もしかしたら、遺族の方々がご存知のない人物が、故人の名義を騙って口座の資金や資産を流用している可能性もあります。

そのような事態を避ける為にも、銀行などに速やかに本人の死亡の旨を伝え、資産の保全を図ることが肝要です。

例えばHSBCに限って申し上げれば以下の手続きを踏むことにより、口座の凍結がたいてい可能になります。


  1.  故人のパスポート(その他本人確認ができる文書)のコピー、および死亡届のコピー(双方とも英文で真正証明を付ける)を用意する。真正証明に関しては、弁護士/会計士/司法書士/税理士など(公証人である必要はない)など、日本に星の数ほどある「士業」の有資格者にお願いし、以下の文言の書き込み、そして署名をしてもらう。

    I, [弁護士/会計士/司法書士/税理士などの個人名], a qualified and registered [attorney/accountant/solicitor/tax attorney...] in Japan, of [署名者の住所], hereby certify and confirm that this is a true copy of the original document.

    なお、死亡届記載の住所および本籍地がパスポート(その他本人確認ができる文書)でも確認できないといけませんので、パスポートの住所・本籍地記載ページ(最後のページ)もコピーしてください。
  2. 死亡届(また本人確認文書がパスポート以外の日本語文書の場合)は英訳を添付する必要があります。こちらの翻訳にも、以下の英文真正証明の文言と、署名が必要です。

    I, [弁護士/会計士/司法書士/税理士などの個人名], a qualified and registered [attorney/accountant/solicitor/tax attorney...] in Japan, of [署名者の住所], hereby certify and confirm that this document is a true English translation of the original Japanese document.
  3. これらパスポート(その他本人確認文書)、死亡届、英訳の書式一式に、カバーレター(文案を以下に記載しておきます)を次の宛先まで送ります。
    HSBC Deceased Account Section
    HSBC Centre
    1 Sham Mong Road
    Kowloon,
    Hong Kong

    カバーレターの文案は以下のとおり。

    [日付]
    Dear Sir/Madam,

    My name is [故人の代理の方のお名前], and I am acting for and on behalf of the estate of [故人のお名前], who died on [死亡日時].

    I have enclosed herewith the copies of the deceased' [passport/その他本人確認文書] and certificate of death, with its English translation.

    Upon receipt of these documents, I would be grateful if you could immediately freeze the deceased's accounts with HSBC, the details of which are as follows:-

    Acount Name: [故人の口座名 ]
    Account Number: [口座番号]

    I, or any other person duly appointed to represent the deceased's estate in HK, will contact you in due course for further actions to be taken in relation to this matter. In the meantime, please let us know if you require any further action from us in relation to freezing of the said account.

    Yours,
    [代理人署名]
    [代理人連絡先]


あくまでもご参考まで。

オーストラリアの鉱山税

収益に40%の課税とは...オーストラリ労働党("R" "U" "Double D"= Rudd)やることがえぐいですな。

FTの記事はこちら。