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Tuesday, December 8, 2009

ボス

クライアントの大ボスに会ってきた。初の「ご対面」である。

通常日本人が相手だと、私の素性説明に30分ぐらいかかる。「なんでイギリスに行かれたのですか...」というオープンな質問にコチラがフリーハンドで答えるもんだから、とりとめのない話が終わらなくなり、収拾がつかなくなるのだ。(人呼んで「The Rime of the Ancient Mariner」症候群...詳細は下に。)

ところがバリバリにヤリ手の華僑ボスは、「珍しいね」とひとこと言った後は、もう当面の仕事の話から入っていった。

なんか小気味いい。

話も目下懸案となっているファンド立ち上げから、中国での不動産開発、シンガポール・マレーシアでのカジノ開発、フィリピンのインフラ投資へと、なんか壮大なことになってきた。

ついて、いきまっせ〜...大将!と、気分は源頼光にひろわれた金太郎。もっとも向こうの筆法だと、梁山泊なんだろうな。

注)「The Rime of the Ancient Mariner」はイギリスの詩人、サミュエル・テイラー・コールリッジの作品中、最長の作品。全文朗読すると30分ぐらいかかる。詩中の物語の出だしは、新郎の縁者が結婚式の宴会にきていた不思議な老人(題名中の「年老いた船員(Ancient Mariner)」に引き止められ、「なんでオレを引き止めるんだよ、オッサン("By thy long beard and glittering eye, Now wherefore stopp'st thou me?")」と尋ねたとたんに、延々とおじいさんの冒険の話を聞かされるという甚だハタ迷惑、かつお気の毒な設定になっている。

1 comments:

kiza said...

突然失礼いたします。
アゴラの松本さんのコラムから飛んできました。

「...華僑ボスは、「珍しいね」とひとこと...」という人生を歩んでいらっしゃるのでしたら、息子さんが同じように「珍しい」道を歩まれることも抵抗ありませんよね。
個人差が大きいですし、最後は本人が決めることが一番大切ですが、今香港におられるのであれば、今後とも日本の教育を受けると言う以外の選択肢もあると思います。 私も香港に長いですが、故あって娘は日本人学校に入れませんでした。 この選択が本人にとって最良だったかどうか、結論はまだまだ先ですが、今のところ「可愛い子には旅をさせよ」は正解だったと考えています。

中学生位まで「日本人」としてしっかり育てれば、それ以降、どこの教育を受けても、日本人の「魂」は持ち続けられるのではないでしょうか? それよりも、旅をさせることの方が、可能性が広がる様に思います。

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