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Monday, March 15, 2010

KKRがマネージメント・フィーを取らないファンドを設立

PE Managerより

"In a registration filing for the NYSE, Kohlberg Kravis Roberts said its $550 million E2 annex fund is taking the unusual step of not charging a management fee and only returning carried interest to the GP after any losses, costs and expenses are taken out of the fund’s profits."

ウォーターフォール配分の「ヨーロピアン化」などもいわれていますが、やはり金融危機この方、ファンド・マネージャー、特に流動性の低いプライベート・エクイティーに関しては、収益率への下方修正圧力がキツいようです。お金はダブついていても、お金が回っていない状況ですね。

もしかすると、こうした投資家からの圧力が、ファンド・マネジャーたち自身による「自社の上場」という手っ取り早い「キャッシュアウト」を後押ししているのかも知れません。すでに2007年にブラックストーンがNY上場を果たしましたが、KKRも上場に向けて動いています(コチラ)。

ファンド・マネージャーの上場に関しては、ファンドへの投資家と株主間における利益の相反がすでに問題視されています。株主としては、フィー収入やキャリード・インタレストによって、マネージャーの収益が上げることを経営陣に要求しますが、それはファンドの投資家にとってはのぞましい事ではありません。

しかし、業界大手二社による、「上場」という動きは、将来に向けて、収益配分方法の一元化と共に、マネージメントフィーの矮小化という市場圧力をサイドから増長することになるかも知れません。

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