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Thursday, April 1, 2010

オフショア・スキームの維持・整理・清算などに関して

オフショアにおける法律事務所やその他プロフェッショナル・サービス産業は、1990年代以降、国際金融機関による、オフショアSPVを利用したスキームの一大ブームの波に乗り、急成長を遂げました。

しかし2008年のリーマン危機よりこの方、彼らにとってドル箱のビジネスであった証券化ビジネスが絶滅の危機に瀕しており、各々ビジネスモデルの転換に必死になっております。

ブーム時のオフショア・サービス・プロバイダーは、競合との差別化の為、トップクラスの大手法律/会計事務所より、キャリアの中堅に位置する優秀な有資格者をヘッドハントし、カリブ海、チャンネル諸島、香港などといったビジネス拠点に配していました。しかし、現在では、そのようなコスト高の中堅ジュニア・パートナー/シニア・アソシエイトを削減し、少数のパートナー・レベルのプロフェッショナルと、多数の秘書スタッフによる、大量生産体制に移行しています。

こうした余剰キャパシティーによるコスト問題と同時に、かかる「負の遺産」を継承しない新事務所を設立する動きや、以前はブティック系のビジネスモデルに甘んじていた中小規模の事務所/会社が、大手の寡占状態にチャレンジする場面も散見されるようになりました。結果として目立たないところで、競合によるフィーの「値切り競争」といった、以前ではあまり見られなかった(利用者側から見た)チャンスも出現しております。

こうした新局面を受けて、弊社におきましては、オフショア・スキームを利用される皆様が、より有利な形で各種サービスプロバイダーをご利用になれますよう、必要に応じたサポート業務を提供させていただいており、すでに数社のお客様にご利用いただいております。既存スキーム維持コストの削減、不要になったスキームの効率よい清算、または新規スキームの立ち上げなどに関しまして、ご相談、ご質問等ございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。

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